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小学生にサッカーを指導するときに気を付けたいこと

  お子さんでサッカーをやっている方はいませんか?そして、お子さんが小学生という方はいませんか?

 

 ぜひ、そんな方に読んでいただけたら嬉しく思います。

 

 私は小学校4年生の時から、大学を卒業するまでサッカーをやっていました。

 審判員資格2級と、指導者の資格をもっています。

 

 大学生の時に、女子のU-12都道府県選抜のコーチをすることになりました。対象が小学校5,6年の女子であるから、女性スタッフが欲しかったということと、私が教育系の大学に通っていて、教員を目指していることから、私に声がかかったようでした。

 

 私が意識して指導していたのは、技術はもちろんですが、サッカーに対する意識、周りに対する礼儀、態度、サッカー選手としての心構えです。

 

 何故かというと、強い練習相手が必要なので、少年団に練習試合を申し込んだり、男子の大会に混じって出場したりした時に衝撃を受けたからです。

 

 監督、コーチ陣がグラウンドの隅で煙草を吸ってポイ捨てしていたり、ジャージをだらしなく着ていたり、試合が始まればミスした子を怒鳴りつけるし、ちょっと他の子より上手な子がいれば贔屓して、その子を天狗にしていたり、相手チームを「敵」と呼んでいたり、平気な顔して「○番をつぶせ!」と言っていたり、相手チームに野次をとばしたり・・・あきれて言葉もありませんでした。

 

 

 そういう指導者のいるチームは子どもたちも同じように振る舞うようになります。ミスした仲間に怒ったり、呆れた声をあげたり、ユニフォームの着方がだらしなかったり、見ていて悲しくなりました。

 

 それに便乗して、応援に来ている保護者の方々も同じような振る舞いをなさっていました。

 

 

 私の基本的な考え方はこんな感じです。

・ジャージ、スニーカー、ユニフォーム、シューズなどはきちんと着ること。サンダルで来るのは足を怪我する可能性があるのでもってのほか。

 

・対戦相手は、「相手チーム」であって「敵」ではない。同じようにサッカーが大好きな仲間だから。

 

・好きでミスする人はいない。「ドンマイ」「次、次!」「切り替えよう!」とスタッフ側から声掛けすると、子どもたちも自然とそうなる。

 

・飛びぬけて上手い子がいても、「ひとりでやろうとしちゃいけない。11人とベンチのメンバー全員で戦っているんだよ。」とみんながいる前ではっきり言う。

 

・遠征に出かけたとき、食事は頑張ってできるだけ残さず食べる。作ってくれて人への感謝の気持ちをもつことと、自分の体づくりのために。

 

・消灯時間を守る。遊びに来たわけではないのでしっかり寝る。

 

・お世話になった方への挨拶をしっかりする。人として当たり前。

 

・自由時間は好きに遊んでいい。私も一緒に遊ぶ。

 

 私はこうやって、子どもたちを技術だけでなく、人として、サッカー選手として育てることを意識してやっていました。この子たちは、全国大会でベスト4まで勝ち進むことができました。本当によくやってくれました。

 

 そして、とても嬉しいことに、この子たちの中になでしこJapanがワールドカップで優勝した時にスタメン出場していた子がいます。彼女のことを誇らしく思います。

 

 お子さんがサッカーをされている方。お子さんのチームのスタッフはどのような指導をされているでしょう。ちょっと考えてみる機会になったら嬉しく思います。